「手紙に想いをのせて。便箋デザインを左右の“縁起”で整える美しい工夫」

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はじめに:オリジナル便箋をもっと縁起よく、美しく

デジタル技術の進化により、誰でも簡単に自分だけのオリジナル便箋を作れる時代になりました。イラストや写真を取り入れて、自分らしいデザインを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。

先日、私も自分で描いたイラストを活用して便箋を作成してみました。完成した便箋を眺めていた時、ふと「絵を配置する場所に意味はあるのだろうか?」という疑問が浮かびました。

そこで今回は、日本文化に根付く「縁起」という観点から、**便箋における絵やイラストの配置(右・左)**について考察し、どのように使い分けると良いかをご紹介いたします。


左右の位置が持つ意味とは?〜日本文化における縁起の考え方

日本の伝統文化には、「右と左」に関する深い意味づけがあります。ただの配置と捉えるのではなく、それぞれに宿る“意味”を理解すると、便箋のデザインにも心が込もります。

▶ 左側に絵を配置する意味

  1. 「左上位」の伝統:
    日本の格式ある場では「左が上位」とされてきました。たとえば、平安時代の貴族文化では、左側に位置する者の方が位が高いとされていました。
  2. 「陽」の象徴:
    風水や陰陽思想では、左は「陽」とされ、始まり・活力・発展を意味します。
  3. 思いを届ける配置:
    手紙文化において、左側に絵を置くと「送り手の思いが届く」という意味合いになり、励ましや応援の気持ちを伝える便箋に適しています。

▶ 右側に絵を配置する意味

  1. 「受け取る側」の象徴:
    右側は「受容」「結果」「完成」の象徴。何かが届いたり、成果が得られたりする流れを意味します。
  2. 福を相手に届ける配置:
    お祝いごとや感謝を伝える際には、右に絵を配置することで「相手に幸運や感謝が届く」とされ、縁起の良い構成になります。

目的に応じた配置の使い分け

絵やイラストの位置を変えるだけで、便箋が持つメッセージ性が大きく変わります。以下に、目的別のおすすめ配置をまとめました。

絵の配置位置縁起的な意味適した用途
左側始まり・発展・陽のエネルギー挨拶状、励ましの手紙、初対面のご挨拶など
右側受容・完成・感謝のエネルギーお礼状、贈り物に添える一筆箋、祝儀袋用の便箋

このように、**「誰に」「どんな思いを届けたいか」**を考えながら絵の位置を決めることで、便箋の印象がより強く伝わります。


実例紹介:自作便箋で縁起の力を活かす

私が実際に作成した便箋では、以下のような工夫をしてみました。

  • 春の花(桜)のイラストを左側に配置
    →「新生活へのエール」をテーマにした励ましの手紙用便箋
  • 紅葉と千鳥の絵を右側に配置
    →「ありがとう」の気持ちを伝えるお礼状に活用

実際に使用してみると、受け取った方から「イラストの配置が素敵ですね」と言われることも。配置のちょっとした工夫が、印象をより深く、心に残る手紙になることを実感しました。


自作便箋の作り方:簡単ステップでオリジナル便箋を!

  1. イラスト・モチーフを選ぶ(季節やテーマに合ったものがベスト)
  2. WordやCanvaなどのデザインツールでレイアウト
  3. 絵の位置を縁起に基づいて右か左に配置
  4. 印刷し、お気に入りの封筒と組み合わせる

※PDF化しておけば、季節ごとの切り替えや贈答用にも便利です。


まとめ:心を伝える手紙だからこそ、縁起を大切に

便箋のデザインは、単なる装飾ではなく、**送り手の“心を込めるツール”**です。

  • 「自分の想いをしっかり届けたい」 → 左に配置
  • 「相手に福を届けたい、感謝を伝えたい」 → 右に配置

このように縁起を意識した絵の配置は、手紙の価値をより高めてくれます。
ちょっとした気遣いが、あなたの手紙を“特別な一通”に変えてくれることでしょう。

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