11月になると七五三の時期となり、神社で可愛い子供の着物姿を見る機会が多くなります。
七五三のお祝いに必ずあるというお菓子が、千歳飴です。
可愛く着飾った子供たちが、長い袋を持ちながら歩く姿は本当に可愛いものですね。
そんな千歳飴についてご紹介します。
千歳飴の意味
江戸時代から広まったとされている千歳飴は、
伸ばすとどこまでも伸びていくことから、長寿を連想させる縁起物とされています。
千歳飴とは、飴」のことです。
千歳飴の長さは最長1メートルまでと決められており、太さも15ミリという制限があります。
縁起の良い紅白の2色でつくらえており、見た目にもおめでたい印象を与えます。
千歳飴には、長生きをして、強く粘り強く生きて欲しいという思いが込められています。
この長い千歳飴には、親の子に対する思いが込められているということですね。
千歳飴の袋に描かれている鶴と亀、松竹梅などの絵にも思いが込められています。
これは「鶴と亀は長生きのシンボルであること」「松竹梅は健康を意味すること」
どちらも縁起が良いとされていることから描かれています。
千歳飴は他の祝い事にも使用できる。
千歳飴の贈り物。
千歳飴は、七五三だけに使用されるものではなく、
他のお祝い事や内祝いなどにも使用できます。
紅白の色も縁起物とされる色ですし、袋の柄も縁起物です。
また、価格も高くなりすぎず、日持ちもするので贈り物にも使用されています。
ネットで購入可能なので、いつでも千歳飴を手にすることができます。
七五三祝いは、いつから?
七五三は一般的に11月15日とされています。
もともと旧暦の11月15日は「鬼宿(きしゅく)」という縁起のよい日なのです。
秋の収穫に感謝する霜月祭シーズンの満月の日に当たるため、子どもの成長を氏神さまにお祈りする日として選ばれました。
徳川綱吉の子、徳松のお祝いが11月15日だったこともひとつの理由だともいわれています。
近年では、11月の15日が混雑する場合もあるので、
10月中旬から12月初旬にかけて都合の良い日を選ぶことが多いようです。
まとめ
千歳飴には、いろいろな意味が含まれており、そこには子供の成長を願う思いが込めらており
江戸時代から広められたとされている伝統のようなお菓子が今でも受け継がれているのは
感慨深いものがあります。
子を思う人の心はいつの時代でも変わらぬもので、良いものは受け継がれていくということですね。
西洋のお菓子が流行る近年ですが、たまには伝統の飴を口にして
子供の頃のことを思い出してみて下さい。
寿